運動
音痴


場所は変わって、借り物競走の練習場所。


『我愛羅クンはさあ…なんで借り物競走にしたの?』

「…物を探しに行くと見せかけて、そのまま逃げるつもりだった。」

『へぇー。(より上手がいたよ!)』

「だが、お前だけだと1-Aの負けは確実だからやめた。
奈良シカマルは体育大会に出たのを見た事がないしな。」


1-Aの借り物競走のメンバーは、我愛羅、シカマル、という不思議なメンバーだった。


「オレがどうしたってー。ま・いいけどよ。」

『いくねえだろ。オイ。』

「なら、オレはサボる…。」

『どうしてそういう方向になるんだよ。』

「まあ、我愛羅。今回は足手まといが1人いるからな。サボれねーよ。」


の鋭いツッコミをさりげなく無視するシカマル。


『足手まといって、誰?』

「ハア………よく考えろよ?…まず1つ目に、この学校は私立なうえに少人数制だ。
しかも、体育大会はクラス対抗だから、1つの種目の人数は少ない。わかるか?」

『うん。』

「んで、オレの100bのタイムは14秒。我愛羅のタイムは13秒。
まあ、多分お前は軽く20秒かかるだろーから、このメンバーで足手まといはお前ってことだ。」



『え…あたし…?』

「お前以外に誰がいる…。」

『ちょっと…!あたしのドコがっ…


ガクン


が転びそうになった。


グイ  ドサ


『いたっ…!』

「…大丈夫か………それよりどけろ…」


今の2人の体勢はが我愛羅の上に乗ってる状態。
まあ…はたから見るとが我愛羅を押し倒している状態。

…なぜかというとが転びそうになったとき、我愛羅がの腕を引っ張ったからだ。


『う…あ…ごっごめん!』

「別に大丈夫だ…それよりお前は…ケガしてるな。」

『あっ…大丈夫だよ。これくらっ…いたっ』


我愛羅は苦笑いすると

「シカマル…オレはコイツを保健室につれていく。」

「へいへーい。んじゃお気をつけてー。」

手をヒラヒラと振りながらシカマルは去っていった。
すると、我愛羅はの方に向き直る。

「歩けるか…?」

『うん…大丈夫。』
何…?さっきから心臓がバクバクしてる…何なんだよ!もう!

「さっさと来ないと置いてくぞ。」

『あっうん!』


コケ


『いったーい!!』


呆れた顔で見てくる我愛羅。
「なんで何もないところで転ぶんだ…。」

『だって…!』
目を潤ませている


「…しょうがない…。」

我愛羅はのほうに背中を向ける。


『…なに?』

「おぶってやる…」

『えっいいよっ!大丈夫だから!』

「…いいから早くしろ。」

『じゃ…じゃあ…オネガイシマス…。』
あーもう…!心臓の音聞こえちゃうよっ
それにしても…何なんだよ…このバクバクは…。


















後書き

が我愛羅に恋したと言う事で…よろしくです。

By;つぐみ