03 // サバイバルと言う名の鈴取りゲーム
『おはよう!ナルト!サクラ!』
「おはようだってばよ!」
「おはよう!サスケ君もおはよう。」
「やー諸君おはよう!」
「「「おっそーい!!」」」
「とりあえず…ここにスズが3つある…これをオレから昼までに奪い取る事が課題だ。スズは1人1つでいい。
3つしかないから…必然的に1人は丸太行きになる…で!スズを取れない奴は任務失敗ってことで失格だ!
つまりこの中で最低でも1人はアカデミーへ戻ってもらうことになるわけだ。」
『ねえねえ、先生…あたしご飯食べてきちゃったよ…?』
「手裏剣も使っていいぞ。オレを殺すつもりで来ないと取れないからな。」
『(…最近あたし無視されんの多くない…?これでもこの話の主人公なんですけど!)』
「じゃ…よーいスタートの合図で…
ダッ
ナルトがクナイをもってカカシに向かって走っていく
「そうあわてんなよ。まだスタートとは言ってないだろ。」
ナルトの後ろに回って押さえつける(?)カカシ
『(ま・腐っても上忍か…)』
「(うそ…!まるで見えなかった)」
「(…これが上忍か…)」
「でもま…オレを殺るつもりで来る気になったようだな…やっとオレを認めてくれたかな?
ククク…なんだかな。やっとお前らを好きになれそうだ…じゃ始めるぞ!!…よーい…スタート!!!」
ザッザッ
「忍びたるものー基本は気配を消し隠れるべし。(よし。みんなうまく隠れたな)」
「いざ尋常に勝〜〜〜〜〜〜〜〜〜負!!しょーぶったらしょーぶ!!」
「あのさァ…お前ちっとズレとるのォ…」
「(あのウスラトンカチ…)」
ダッ
「ズレてんのはその髪型のセンスだろー!!」
『(ぷぷ…ナルト面白い…)』
「忍び戦術の心得その1 体術!!…を教えてやる」
ス スス
カカシがポーチから何かを取り出す
「(体術って忍者組み手のことだよな…なのに…武器使う気か?)」
!?
カカシがポーチから取り出したのは…イチャイチャパラダイス上巻!
『あっあれはー!イチャパラ上巻!読んでみたい…?』
「…?どうした。早くかかって来い。」
「…でも…あのさ?あのさ?なんで本なんか…?」
「なんでって…本の続きが気になってたからだよ。別に気にすんな…お前らとじゃ本読んでても関係ないから。」
『(ふーん。カカシ君…お前らの中にあたしも入ってんのかなあ??)』
「(なんか…殺気が…)」
「ボッコボコにしてやる…!」
「うおおおお!!
バシ ガッ
ザッ
ブン
だあーっもうっ!!!」
すか
「あれ?」
「忍者が何度も後ろとられんな。バカ。」
!
「(え!?…あの手のかまえって虎の印!?え?…うそ…ナルト相手にいくら何でも忍術は!!)」
「(まさか…あの印は火遁の…教師のヤロー逃げまわるだけじゃないのか…)」
『(あれえ?さっき…体術教えてやるって言ってたよね!?)』
「ナルトー!!!早く逃げなさいって!!!アンタ死ぬわよォ!!!」
「え?」
「遅い…木ノ葉隠れ秘伝体術奥義!!!千年殺し〜〜〜〜〜っ!!」
ずぎゃしゃっ
「ぎぃやああ!!」
「…なんだァ…忍術じゃないのかァ…なにが奥義よ…ただのモノスゴイカンチョウじゃない。」
「…ウスラトンカチが2人…フン!」
『千年殺しっと…メモメモ…ま・どうせナルト勝てないし…寝よ…』
「あぎゃああああ」
『うほぉおおおおおおおお!びくったあ…サクラの声?』
「忍び戦術の心得その2 幻術…サクラの奴簡単にひっかかっちゃってな」
『幻術…次はサスケとって事は…サスケの後あたしじゃん!!さんは戦い嫌いです…。(ウソ』
「里一番のエリート うちは一族の力…楽しみだなあ…」
バシュ
『逃げるが勝ちっ…!』
ダッ
「あぎゃああああ!!今度は生首ィー!!」
『何!?サクラ!?』
ザッ
「見つけたヨ。」
『まじかよお…。でも…あたし、この演習の目的解ってますもん。「チームワーク」ですよね。
ま・カカシ先生の過去を考えれば当然ですよね。』
「何で…オレの過去を…?」
『この世にあたしの知らない事なんて存在しないんですよ。それより…あたしがスズを取れたら…』
「取れたら…?」
『イチャイチャパラダイス貸して下サイ!!』
「…いいよ。」
『じゃ…行きますね。』
ガキイン
ぎゅるるるる
「おーおー腹の虫が鳴っとるね君達。ところでこの演習についてだがは合格!」
チャリン
『ふふーん♪見たかサスケくん。』
「その他の奴らはアカデミーに戻る必要もないな。」
「ハーー」
「フン」
「じゃあさ!じゃあさ!ってことは3人とも…」
「…そう3人とも忍者をやめろ!」
!!!?
「忍者やめろってどーゆーことだよォ!!そりゃさ!そりゃさ!確かにスズ取れなかったけど!
なんでやめろまで言われなくちゃなんねェんだよ!!」
「どいつもこいつも忍者になる資格もねェガキだってことだよ。」
ダッ
「あ!サスケ君!!」
『…』
ザン!
「だからガキだってんだ」
「!!サスケ君を踏むなんてダメー!!!」
「お前ら忍者なめてんのか あ!?
何の為に班ごとのチームに分けて演習やってると思ってる。」
「え!?…どーゆーこと?」
「つまり…お前らはこの試験の答えをまるで理解していない…」
「答え…!?」
「そうだ。この試験の合否を判断する答えだ。」
「だから…さっきからそれが聞きたいんです。」
「…………………ったく」
「あ〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜!だから答えって何だってばよォ!?」
「それは『チームワークよ!』
!
「…気づいてたのか?」
『あたしが気づいてないとでも思った?サスケ。だてに合格してるわけじゃないのよ。』
「そうだ…3人でくれば…スズを取れたかもな。」
…って…ちょっと待って!
「なんでスズ2つしかないのにチームワークなわけェ?
3人で必死にスズ取ったとしても1人我慢しなきゃなんないなんてチームワークどころか仲間割れよ!」
『あたりまえじゃん。だってこれ、仲間割れするように仕組まれた試験だもん。』
「え!?」
「そう。この仕組まれた試験内容の状況下でもなお、
自分の利害に関係なくチームワークを先できる者を選抜するのが目的だった。
それなのにお前らときたら…サクラ…お前は目の前のナルトじゃなく、
どこに居るのかも分からないサスケのことばかり。
ナルト!お前は1人で独走するだけ。
サスケ!お前は3人を足手まといだと決めつけ個人プレイ。
!お前も目的がわかったのなら他の奴らにさりげなく教えるぐらいのしさを身に付けろ!」
『ハーイ。』
「任務は班で行う!たしかに忍者にとって卓越した個人技能は必要だ。
が、それ以上に重要視されるのは“チームワーク”
チームワークを乱す個人プレイは仲間を危機におとしいれ殺すことになる。
…例えばだ…サクラ!ナルトを殺せ!さもないとサスケが死ぬぞ。」
「え!!?」
「と…こうなる。人質を取られた挙げ句無理な2択を迫られ殺される。
任務は命がけの仕事ばかりだ!
…これを見ろ。」
カカシは石碑を指差す。
「この石に刻んである無数の名前。
これはすべて里で英雄と呼ばれている忍者たちだ。」
「それそれそれそれーっ!!それいーっ!!オレもそこになを刻むってことを今決めたーっ!!
英雄!英雄!犬死になんてするかってばよ!!」
「フン。」
「…がただの英雄じゃない…。」
「へーえーじゃあどんな英雄たちなんだってばよォ!」
「………」
「ねえ!ねえ!」
「任務中殉職した英雄たちだ。」
!!!
「これは慰霊碑。この中にはオレの親友の名前も刻まれている……。」
…………………
「…お前ら…!最後にもう一度だけチャンスをやる。
ただし昼からはもっと過酷なスズ取り合戦だ。
挑戦したい奴だけ弁当を食え。ただしナルトには食わせるな。」
「え?」
「ルール破って1人昼めし食おうとしたバツだ。
もし食わせたりしたらそいつをその時点で試験失格にする。
ここではオレがルールだ。わかったな。はオレと一緒にこい。」
『ハーイ。』
ザッ
その場を去るカカシと。
「へっ!オレってば別にめしなんか食わなくたってへーきだっ…
ぎゅるるる
コソ「…ここからが本当の試験なんだヨ。」
『え…どういう…「まあ見てなって。」
「ホラよ。」
サスケがナルトに弁当を差し出す。
!!!
「ちょ…ちょっとサスケ君。さっき先生が!!」
「大丈夫だ。今アイツの気配はない。昼からは3人でスズを取りに行く。
足手まといになられちゃこっちが困るからな。」
「…………………………」
バッ
サクラもナルトに弁当を差し出す。
「(サクラちゃん…)へへへっありがと…」
ボン
「何だァ!!」
「お前らあああ!!」
「うわあああ!!」
「ごーかっくvV(ニコ」
「え!?」
「は?」
「…」
「合格!?なんで!?」
「お前らが初めてだ。」
「え?」
「?」
「今までの奴らは素直にオレの言うことを聞くだけのボンクラどもばかりだったからな。
…忍者は裏の裏を読むべし。忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。
…けどな!仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ!」
「アハ」
「これにて演習終わり。全員合格!!
よォーしィ!第7班は明日より任務開始だァ!!!」
「やったああってばよォ!!!オレ、忍者!忍者!忍者!」
「帰るぞ。」
「って!どーせこんなオチだと思ったってばよォ!縄ほどけー!!!」
注意:皆さん知ってると思いますがナルトは丸太に縄でつながれています。
『フフっ…(とりあえず…みんな合格でよかった…)』
NEXT...