04 // 再び歩き出す朝
「ふう…お前がそこまで言うならCランクの任務やってもらう…ある人物の護衛任務だ。」
「アハ!だれ?だれ?大名様!?それともお姫様!?」
ボソ『下忍にそんな任務まわってくるかっての。』
「そう慌てるな今から紹介する!入ってきてもらえますかな。」
ガラ
入ってきたのは見るからにガラの悪そうなおじいさん。
ちょいワルおやじ?
「なんだァ?超ガキばっかじゃねーかよ!
…とくにそこの1番ちっこい超アホ面。お前それ本当に忍者かあ!?」
「アハハ誰だ。1番ちっこいアホ面って…」
『どっからどー見てもナルトでしょーが。』
「!…ぶっ殺す!!!」
「これから護衛するじいさん殺してどーする。アホ。」
「わしはタズナというもんじゃわい。わしが橋を完成させるまで命をかけて超護衛してもらう。」
「『出発ーっ!!』」
ただいま木の葉隠れの里の門の前。
「何はしゃいじゃってんのアンタたち。」
「だってオレってば1度も里の外に出た事ねェーからよ。」
『あたしも!あたしも!』
「おい!……本当にこんなガキで大丈夫なのかよォ!」
「ハハ…上忍の私がついてます。そう心配いりませんよ……。」
「ねえ…タズナさん。」
サクラがタズナに話しかける。
「何だ?」
「タズナさんの国って“波の国”でしょ?」
「それがどうした。」
「ねえ…カカシ先生…その国にも忍者っているの?」
「いや、波の国に忍者はいない…が大抵の他の国には文化や風習こそ違うが隠れ里が存在し忍者が居る。」
「そうなんだあ。」
「ま…安心しろ。Cランクの任務で忍者対決なんてしやしないよ。」
「じゃあ外国の忍者と接触する心配はないんだァ…。」
「もちろんだよ。アハハハ!」
『んーでもそれはそれでつまんなあい。』
「………………………」
ザッ
「なに!?」
「え!!?」
「なんだァ?」
現れたのは2人の忍者
がッ
「一匹目」
「キャー!!」
「カ…カカシ先生ェ!!」
2人の忍者はカカシをバラバラに切り裂いた
「二匹目」
『サスケッ!!』
「わかってる!」
カチャ…―シュッ ガッ
「!!うわあ」
「おじさんさがってェ!!」
『サスケはサクラの方に!あたしはナルトを!』
―あのクソカカシがッ…!
『…―ッ火遁!豪火弾の術ッ!』
鮮やかな色の火の玉が次々と飛び出す
「うぐっ」
ドゴ
「よくやったな、、サスケ」
『カカシ!見た?あたしのオリジナル!』
「ああ、見たよ」
「よォ…ケガはねーかよビビリ君」
「!!!」
おいおいサスケェそれはないだろーがよォ
流石にナルトが可哀想だよ…
ナルトがサスケに飛びかかろうとする
「ナルト!ケンカはあとだ。こいつらの爪には毒が塗ってある
お前は早く毒抜きをする必要がある
…タズナさん」
「な…何じゃ…!」
「ちょっとお話があります」
「…?」
「こいつら霧隠れの中忍ってとこか――――――――――――――――」
スイマセン…話が難しくて途中からついて行けまセン…υ
「この任務まだ私たちには早いわ…やめましょ!
ナルトの傷口を開いて毒血を抜くにも麻酔がいるし…
里に帰って医者に見せないと」
「んーこりゃ荷が重いな!
ナルトの治療ついでに里に戻るか」
ザク
!!
ナルトが傷口にクナイを刺す
「ナルト何やってんのよ!アンタ!!」
―真面目に…何やってんのよ
「オレがこのクナイで……オッサンは守る!任務続行だ!!!」
何か…ナルトかっこいいんだけど!!
「ナルト…景気よく毒血を抜くのはいいが…それ以上は出血多量で死ぬぞvV」
「ぬぉぉ!ダメ!それダメ!こんなんで死ねるかってばよ!!」
「ちょっと手、見せてみろ」
「ナルト!アンタって自虐的性格ね。それってマゾよ!」
『サクラ…乙女がマゾはダメでしょ…』
「あのさ!あのさ!…オレってば大丈夫?」
…もう傷口が塞がってる…
やっぱ、尾獣って便利だなあ…
「…ま!大丈夫だろ」
「…先生さんよ
ちょっと話したいことがある」
「ッ起きろ!もう着くぞ」
『…―んーおはよ、サスケ、みんな』
「………アンタって…その脳天気なとこ、ある意味尊敬するわ」
『…それって褒め言葉?』
「…………」
おーい
無言ですか!?
集団イジメですか!?
「オレはここまでだ
それじゃあな気ィつけろ」
…アンタ誰?
なんて失礼なことは聞かないけど
「ああ、超悪かったな
よーしィ!ワシを家まで無事送り届けてくれよ」
「はいはい」
『―カカシ先生…あたし、ちょっと行くね』
「…ああ、わかった」
「…??」
『だいじょーぶだよ。あたし、強いから
ドントウォーリーだよー』
あたしはサスケにニッコリと笑ってみせる
「……
気をつけろよ」
『サスケたちもね』
「…?」
トンッ
『はろーん
鬼人・桃地再不斬の付き人、白クン』
「何のようです?南都さん」
『べっつにー?ただの見学?』
「…なんでアナタが下忍と一緒に行動を?」
『秘密ー♪もうすぐわかるよ』
「…カカシさんが捕まりましたよ」
『まじだー
サスケとナルト、どうすんのかなー?』
「あの子たち程度では再歩斬さんは倒せませんよ」
はニヤリと笑みを浮かべる
『…それはどうかなー?
いいセン行くと思うよ?
ま、白ちゃん、見といてねー』
目の前では死闘が繰り広げられているというのに、呑気に寝始めた
「ッおい、起きろ!お前は1日に何回寝れば気がすむんだよ!」
『…―んと、3回くらい?』
ガラッと部屋の扉が開く
「カカシ先生ー!ちゃん、起きたってばよ!」
『ナルト!え!?え、ここどこ!?』
「ここはタズナさんの家だ
…みんな、話したいことがある。集まってくれ」
カカシたちのいる部屋にはいると、ナルト、サクラ、タズナさんみんながそろっていた
『予想外にボロボロだね、カカシ
写輪眼使ったでしょー?』
「そんなことはいいからさー先生の話って何だってばよ!」
全然そんなことじゃないよー!!
「ん?ああ…さっき、あの面は霧隠れの死体処理班がつけるものだと言ったよな
普通、死体処理班ってのは殺した者の死体はすぐその場で処理するものなんだ」
「それが何なの?」
サクラがカカシに聞く
「分からないか?あの仮面の少年は再不斬の死体をどう処理した?」
「は?知るわけないじゃない!
だって死体はあのお面が持って帰ったのよ」
「そうだ…殺した証拠なら首だけ持ち帰れば事足りるのに…だ
それと問題は追忍の少年が再不斬を殺したあの武器だ」
「…まさか…」
「あーあ…そのまさかだな」
『ちょっと待てコラーッ!!!
あたし全ッ然わかんないから!寝てたから!
もっと分かりやすく喋ってよ!』
「…まあ、簡潔に言うと…おそらく再不斬は生きている!」
「どーゆーことだってばよ!」
「カカシ先生、アイツが死んだのちゃんと確認したじゃない!!」
「確かに確認はした…が、あれはおそらく…仮死状態にしただけだろう
多分あの少年の目的は…再不斬を“殺しに来たのではなく助けに来た”そう取れない事もない」
「…超考えすぎじゃないのか?追い忍は抜け忍を狩るもんじゃろ!」
「いや…クサいとあたりをつけたのなら出遅れる前に準備しておく…それも忍の鉄則!」
「先生!出遅れる前の準備って何するのよ?先生とーぶん動けないのに…」
「クク…」
カカシがニヤリと笑う
「?」
「お前たちに修行を課す!!」
『まじで!?んじゃあたしはちょっくら行って来ますです!』
うわーやべー今のあたしの言動明らかに変だし!テンパってるし!
カカシになんか感ずかれたかもー
あーどうしよー!あたしのバカー!!
NEXT...